いがらし朝青|もっと。よくなる。千代田。 | 【第4回】いがらし朝青物語
16417
post-template-default,single,single-post,postid-16417,single-format-standard,ajax_fade,page_not_loaded,,footer_responsive_adv,qode-theme-ver-10.1.1,wpb-js-composer js-comp-ver-5.0.1,vc_responsive
 

【第4回】いがらし朝青物語

【第4回】いがらし朝青物語

作家 小松成美さんとの対談

2017年千代田に起つ男、41歳いがらし朝青(あさお)に、希代のインタビューの名手であり作家の小松成美さんが迫る「いがらし朝青物語」。
今回は第4回「目指すは千代田区のコーチ」です。
(写真: 阿部拓歩、文章: 小出雄太)

第4回 目指すは千代田区のコーチ

 \第3回までのあらすじ/(第3回はこちら

東大生Jリーガーを目指し東大に合格するもJリーガーの夢が敗れ、ボランティアを通じて挫折を乗り越え社会人になった朝青。コーチングで様々な企業に寄り添ってきたが、社会に対して自分は何ができるのか考え続けて出した結論が政治への道でした。

 

\朝青、千代田区に起つ/

小松成美(以下、小松):家族に政治家がいらっしゃいますね。その影響を受けたのでしょうか。

いがらし朝青(以下、朝青):母(弘子)はつくば市議を務めましたし、弟(立青)は市議を2期務め2016年11月につくば市長になりました。政治家一家に見えますが、実は世襲でもなんでもありません。長崎出身の母は誰とでも仲良くなれる明るい性格で、PTAから始まって請われるがまま、つくば市議を2期務めて衆議院議員選挙に挑戦しました。母や、市長になった弟を見ていると政治家はプライベートが無くなるし、マジメにやればやるほどお金が掛かる。割に合わない仕事だと思ってきました。

小松:「割に合わない仕事」だと思っているにも関わらず、千代田区のリーダーになりたいと活動を始めているとお聞きしました。

朝青:周囲や社会に私はどんな影響を与えられるかずっと自らに問い続けてきました。勤めていたコーチングファームは千代田区にあり、海外赴任時期を除いても10年以上、毎日通って過ごしてきました。その中で千代田区が、日本のまん真ん中にあって世界への影響力も強く、これから日本や世界に先駆けて新しい変化を起こす可能性を秘めたマチだということに気づきました。3年後には2020年東京オリンピック・パラリンピックがやってきます。これからの千代田区のリーダーに求められる役割を考えると、私が最もふさわしく、地域によい影響を与えられると確信して、2016年3月に会社を辞めました。

小松:どのようなリーダーを目指していますか。

朝青: コーチのスタンスを活かします。地域の人たちが、いつどんな時に幸せを感じるのか。どんな生活を望んでいるのか。そのために行政はどんなことで役に立てるのか。コーチング同様「問い」を繰り返します。前例をそのままヨシとするのではなく、本質的な問いを通じて地域の課題を解決し、選択肢を広げて区民の皆さんに選んでもらえるようにします。

 


\いがらし朝青が千代田区で目指す姿/

小松:具体的にどんなことを進めていきたいですか。

朝青:千代田区は国政や都政と比べ、最も身近にあって自分達で変えられるはずの区政への関心が高くありません。前回区長選の投票率は約42%でした。住民の約半分の意思も反映されていない数値で、サッカーで例えると、11人中5人もいない状態です。これではいい試合はできません。昨年から千代田区を「徹底的に見える化」する勉強会を続けてきました。例えば千代田区は「待機児童ゼロ」と言われますが厚労省基準以外だとゼロではありません。こうした現状を頭ではなくカラダでわかるようにして皆さんに問いかけると、「それはおかしい」「問題だよね」の声が挙がるようになりました。「疑問」や「質問」につながる実態をハッキリ見せることで住民の方々が地域や政治に関心を持ち、一緒に解決に向けて考えて動き出せるようにしたいです。

小松:区民の皆さんが地域や政治について自ら感じ、考えることが大事ですね。

朝青:はい。「政治は政治家がやるもので、自分たちは傍観者としてテレビで見るモノ」という常識を変えます。地域のことを他人任せにするのではなく、“自分事”として捉えてほしいのです。当事者になれば自分たちで考えて暮らしを豊かに変えていくことができます。私が地域を変えるのではなく、住んでいる皆様の意識が自然と変わっていくことを目指しています。そのための舞台(プラットフォーム)を整えます。

 


\劇場型から参加型へ/

小松:地域の方々の政治参加を促すイメージですね。

朝青:はい。例えばディズニーランドはゲストとして楽しむ方が多いですが、キャストと呼ばれるアルバイトも応募者が殺到します。物語は観客として楽しむのではなく、演じる側になると、さらに面白くなります。お神輿を眺めるのではなく、仲間たちとともに肩に担ぎ、お互い力を出し合っているのを感じながら、「わっしょい、わっしょい」と楽しむ。この活動も私1人から始まりましたが、今では30人の仲間たちと取り組んでいます。

小松:人それぞれの物語に影響を与えるのがコーチの役割だとすれば、千代田区民の物語に影響を与える「千代田区のコーチ」を目指すということですね。

朝青:素晴らしいフレーズですね。私自身、頂点に君臨する権力者というのは望んでいません。千代田には永い歴史に裏打ちされた素晴らしい結束を誇る町会の方々、新たに千代田に来られたビジネスでご活躍の高い見識をお持ちの方々、多様な方々がお集まりになっています。在勤の方々も合わせると、ものすごい知恵とエネルギーがあるはずです。さらに、千代田には素晴らしく優秀な女性がたくさんいらっしゃいます。私は千代田区を「世界で一番女性を輝かせる街にしたいと思っています。あらゆる皆様の力を結集させれば、私1人より何万倍も魅力的なまちづくりができます。そのための舞台を提供するのが本来のリーダーの役割だと思っています。

 


 

\2025年ビジョン 東京オリンピック・パラリンピックのその後を見据えて /

小松:2020年の東京オリンピック・パラリンピックまであと3年です。

朝青:東京のまん真ん中にある千代田区を世界に知ってもらう千載一遇のチャンスです。選手はもちろん世界中から訪れる観戦者の皆様に千代田区を覚えて帰ってもらいたいです。そのアイデアもぜひ区民の皆様から募っていきます。例えばパラスポーツの中でも車椅子バスケットボールは床が傷つくという理由で練習できる体育館が限られ困っていると聞きます。優れた素材メーカーなどに相談すれば、床面を保護する技術などはすぐに見つかるはずです。解決策を見つけた上で、千代田区として体育館を車椅子バスケットボールに全面開放することも考えられます。しかし、2020年の後も千代田区民の生活は日々続いていきます。私は2期8年、2025年とその先を見据えたビジョンを掲げています。アスリートがパフォーマンスを最大限発揮できる環境を整えるだけでなく、閉幕した後の未来を見据えた整備を進めたいと考えています。

 


4回にわたってお送りした「いがらし朝青物語」はいかがでしたでしょうか。いがらし朝青の人物像や信条が少しでも伝われば嬉しく思います。毎朝の駅立ち、「もっと。よくなる。千代田。」会議やミニ集会、そして事務所にお越しいただき、お話をして、心を通じ合わせましょう。

「会えるリーダー」を目指すいがらし朝青は、皆様にお声を掛けていただければ、どこへでも駆けつけます!

(終わり)

 

小松成美(こまつ なるみ)

真摯な取材、磨き抜かれた文章で、数多くの人物ルポルタージュ、スポーツノンフィクション、インタビュー、エッセイ・コラム、小説を執筆するノンフィクション作家。主な作品に、『中田英寿 鼓動』『イチロー・オン・イチロー』『勘三郎、荒ぶる』『YOSHIKI/佳樹』『全身女優 森光子』『熱狂宣言』『五郎丸日記』『それってキセキ GReeeeNの物語』などがある。

 

いがらし朝青(あさお)

1975年生まれ。千代田区在住。かに座。O型。東京大学法学部政治学科卒業。広告会社を経て2005年より千代田区の会社に勤務。趣味はサッカーとテニスとアカペラ。毎日の区内の移動はほぼ自転車です!弟の立青(たつお)は現つくば市長。